スピリチュアルとチャネリングの現代的意味は

チャネリングと言う言葉が、近年、聞かれるようなりました。
元々は、「スピリチュアル」なもののひとつで、なにか、現代的な意匠を持った非科学的な、あるいは宗教的で通俗的な、スマートではあっても、やや危険な感じも一般的な意識ではもたれるのではないでしょうか?

科学的根拠はなくても、霊魂などの超自然的存在との見えないつながりを信じる、または感じることに基づく、思想や実践を一般に総称して、スピリチュアリティといいます。

スピリチュアリティとは、学術面では、特に英国で1980年代より盛んになりました。
それは、近代合理主義の高まりへの反動かもしれないし、その時代に、先進的に革命論として勃興していた、マルクス主義と唯物論へのアンチテーゼでもあったかもしれません。
科学者や唯物論者が霊的なものは存在しない、という証拠を反証するために始まったともいわれます。

霊的な心性そのものは、人間社会の起源からおそらくは存在したものでしょう。古代社会のシャーマン等の存在です。日本の古代にも、あるいは古来伝統的な神道にも、あるいは、現代にも普通に繰り返し、再生産される各種占いも含めて「スピリチュアルなもの」の概念の範囲は広いです。

しかしながら、ひとつには、社会の多様性の進化と生産至上主義の環境問題等による疑問視や、あるいはマルクス主義を信奉した共産主義国家の変化等、近代合理主義、唯物論的な考え方への懐疑、すくなくとも技術信奉一辺倒に偏ることへの弊害を感じるような心性が、社会一般の意識として、スピリチュアルなものの、復活が現われているようにも思います。

そのひとつが、現代の「チャネリング」の復活と流行でしょう。
チャネリングと一種のシャーマニズムです。
スピリチュアルのほぼ同義で、もう少し限定的な意味になるかと思います。

1980年代からこの言葉は、頻用されるようになったと言われています。本来は「 ~ に水路を開く」「 ~に向ける」といった意味の英語です。

チャネリング とは、常識的な通信手段では情報をやりとりできないような相手、何か高次の存在・神・死者・未来人・宇宙人などから、特別な能力によって情報を交信することを言います。そしてその能力を持つ人を「チャネラー」といいます。

ある意味では、日本のイタコや、占い師、巫女や、霊媒師等のシャーマニズムで、新しいものとはいえないかも知れません。

しかし、それには現代的な背景を深層に含んでおり、また、嘗ては合理主義や唯物論へのカウンターで発達してきたスピリチュアルのような宗教性の強いものとも異質なものにも感じられます。

ひとつには、宗教のような組織性を持たずに、もっと幅広い層と価値観を内包して、広い大衆性を持っていること。
コンピューター等の科学の発展進化による、ハイテクノロジー社会を前提にしたうえでの、心霊現象を肯定すること。

チャネラーとしての能力を、自己啓発のようなトレーニング等人間解放の方法として提唱したりしていること等々。現代の時代閉塞を打開しての、人間性復活へのプラスイメージにも受け取れるし、通俗性やともすればカルト集団等に陥る危険さもありますが、現代的な宗教の超克としての積極的な意味を評価して、見守ることも必要ではと思います。 Tagged


PR